そのイライラの原因は?
- 恭 柴山

- 9月3日
- 読了時間: 4分

子供が頑張っていないのを見ると、イライラする。
家ではだらだらしている姿しか見ていない。
やると言ったのにやらない。
そんな様子を見ると、「なんでこんなこともできないの」とイライラするものです。
今日はその理由と対策についてご紹介したいと思います。
ずばり、そのイライラの原因は、「お母さん自身が頑張りすぎてきたから」かもしれません。
買い物に行って食事を用意し、洗濯、掃除に、子供の世話。子供が反抗期だとさらに手間がかかります。仕事がある方はさらに会社の人たちの面倒もみてあげないといけない。周りとの付き合いや、子供の勉強や受験のことまで気にかけないといけない。しかも365日休みなし。完璧にやろうとしたらそりゃ大変です。
それでもまだまだ頑張りが足りない、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな中、頑張っていない子供を見ると、イラっとするものです。自分がこれだけ頑張っているのだから、と、子供にも同じように頑張らせたくなります。
しかし「頑張りなさい」と指示するやり方で頑張らせようとしても、子供は感情の生き物なので、(もともと従順な子を除き)基本的にはなかなか動きません。口をすっぱくして言っても余計意固地になり、親子関係が悪化するだけです。
「うまくいかないのは子供せい」と感じることでしょう。しかし、同時に自己嫌悪に陥ったりもします。そして辛くなってくるわけです。
こういうことが起きる時は、「今までとは違うやり方に変えなさい」という天からのおつげなのだろうと思います。
とはいえ、自分を変えるのは大変です。今までは「頑張る、頑張る」でうまくいってきたので、無意識に「自分を変える」=「自分が壊れる」恐怖を感じるかもしれません。
もちろん、自分を変えることなく、今までのやり方を貫くこともできます。しかし、今直面している問題よりさらに大きな問題が起きてきたりもします。問題が小さいうちに取り組むのが吉です。
頑張りすぎてきた方にとっての解決の方向は、「今まで頑張ってきた自分を認めてあげる」「頑張れない自分も許してあげる」ということになります。頑張ることとは逆のこと、つまり「力を抜くこと」です。
まずは「あぁ、大変な中頑張ってきたなぁ」と自分をほめてあげるといいですね。そして、家族に不良(笑)になることを宣言しましょう。家の中がちらかっていてもよしとする、料理の手抜きもありとする。仕事も本当に重要な部分以外は手抜きする。いろいろと適当にやるわけです。腕のいいカウンセラーのサポートを受けるのも手です。
もちろん最初はちゃんとやれていない自分が気持ち悪くて、罪悪感も出てきたりします。それでも、「神様でもない人間が全部完璧にやるのは無理なんだから、今やれることだけをやろう。」と開き直る。
頑張れない自分を許せるようになると、イライラが減り、気持ちが楽になることでしょう。お子さんに対するイライラも減ってくるどころか、同じような境遇のお子さんが同志のように思えて、「まだ子供なのに葛藤しながら頑張ってるんだな」と愛おしく感じられるかもしれません。家族は弱い部分でつながれるのです。結果仕事もうまくいくようになったりします。
お母さんがそうなると、お子さんはすぐに変わります。プレッシャーが減り、気持ちが楽になるためです。自分のことを考える余裕が出てくるのです。お母さんを楽させてあげたい、とか、少し勉強でもするか、となってきたりします。
適切なアドバイスをして、点数を取る気持ちよさを教えてあげるタイミングです。私は、授業中の様子を見て、声がけなどもしながら、このタイミングを見計らっています。
頑張りすぎている方は、さらに頑張るという方向では苦しくなるばかりなのです。特に人間関係は「頑張る」というやり方ではうまくいかないことが多いと感じます。
実は私も受験勉強で培った「頑張りすぎる病」から自分を変えられず20年くらい苦しみました。
今まで頑張ってきたのです。少しくらい適当にやってもバチはあたりません。大丈夫です。
実はこれは勉強方法についても言えることです。適当に力を抜きながらも、同じ成果を得る方法があるのです。
まずはご自身のことを十分労ってあげてくださいね。



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