

何度でもやり直せる、失敗が許される力を
変化の激しい時代であっても、自立してたくましく幸せに生きていってほしいもの。しかし事前にすべてを想定し準備してあげることはできません。
単に点数を取る能力は、一生を保証してくれません。勉強が役に立つのは、勉強の過程で、将来必要となる能力を磨くこと、大人になってからも勉強し続けることが前提となります。
しかし、他人の指示通りに勉強し、点数を取ることが目的となってしまうと、思考力や自立心など大事な能力を磨くことはむしろ後回しになってしまいがちです。支持されないと動けない人材になってしまうこともあります。
例えば、与えられた課題をやるだけでは、自分で課題を考え、どう進めればいいのかを考え、実行する計画を立てるということを練習することができません。また、やらされているだけだと、やる気にならない時にどう自分を鼓舞するか、スマホとの付き合い方をどうするか、など自己管理のしかたも習得しにくくなります。
最初はできなくても、何度もチャレンジしながら、自分で自分に課題を出せるようになること、そして、助けたり助けられたりという相互依存の力を身につけることがが本当の自立です。
柴塾では設立以来、たとえ自分のペースであったとしても、大人の敷いたレールの上をただ走らせるというのは違うと考え、自分の意思で学び続ける力「独修力」を育てることを目指し、一人ひとりと向き合いながらやってきました。
自立的な学びのためには、知識や勉強のしかた(ハード面)だけでなく、精神面の充実(ソフト面)の両輪が必要です。特に後者は勉強に向かうエネルギー源です。おろそかになりがちですが、成果に大きな影響があるため大切にしています。
葛藤しながらもダイナミックに成長する中学時代。
社会性を身につけるためにも、部活や友達とのコミュニケーション、その他イベントなども最大限楽しんでもらいながら、勉強にも前向きに取り組んでもらえるようサポートしていけたらと考えています。
卒業生の親御様からのコメント
わからないところを夫もしくは私が教えることがありました。その時に、娘は解き方を知りたいだけではなく、解けなかった不安な気持ちを受け止めてほしかったのだと、後々気がつくことがありました。渦中にいる間は、何より親自身が不安なために気持ちの受け止めまでの余裕が難しいかと思いますが、不安を認めて受け止める、それが重要かなと思います。柴山先生との個別の面談では、そういった精神面、情緒面でのサポートの重要性を再認識させていただける機会となり、大変有用でした。
幸せな環境で学ぶことができたのではないかと思います。世の中の共通の価値観、偏差値を上げて少しでも良いと言われるところをひたすら目指す。というのでなく、自分にとってどうか?ということを考えたチョイスを本人がしたと思いますし、学ぶことやわかることの意味の先に成績が上がるという結果がついてくるという感じで、点数ありきではなく、でももう少しここを上げるにはどうしたらよいか、などの分析や指導もしていただけていたのではないかと思います。ただそれをやる、やらないは本人次第なので、そこの責任を負うということも含めて学んだのではないかと思っています。自分のペースも尊重してもらいながら、学びのしくみというものを教わったのでは、と思います。