
何度でもやり直せる、失敗が許される力を
変化の激しい時代であっても、自立してたくましく幸せに生きていってほしいもの。しかし事前にすべてを想定し準備してあげることはできません。
単に点数を取る能力は、一生を保証してくれません。勉強が役に立つのは、勉強の過程で、将来必要となる能力を磨くことが前提となります。
しかし、他人の指示通りに勉強し、点数を取ることが目的となってしまうと、思考力や自立心など大事な能力を磨くことはむしろ後回しになってしまい、宿題がなければ家での勉強のしかたすらわからないということになりかねません。
柴塾では設立以来、たとえ自分のペースであったとしても、大人の敷いたレールの上をただ走らせるというのは違うと考え、自分の意思で学び続ける力「独修力」を育てることを目指し、一人ひとりと向き合いながらサポートをしてきました。
もちろん、ただ学び方を教えるだけではすぐにはできるようにはなりません。多くの子は、子供から大人に急激に変化する体と心を持てあまし、思春期特有の変化が現れるものです。
「独修力」をみがくには、知識や勉強のしかた(ハード面)だけでなく、精神面の充実(ソフト面)の両輪が必要です。特に後者はハード面よりも大きな影響をもたらすにもかかわらず、おろそかになりがちです。
やるぞと思いたってからも、めんどくさい気持ちに負けたり、友達関係に悩み勉強どころではない、など葛藤を抱えながらも、前を向こうと奮闘するのが中学時代です。一筋縄にはいきません。
しかし精神的に充実し、イキイキと取り組めると、教えてもなかなかできなかったことが短時間であっさりできるようになります。そのため、受験対策の課題だけでなく、学ぶ際の意識、姿勢、精神面のサポートがとても大切と実感しています。
自分でやると決め、学び方を学び、細かく指示しなくても仲間とあーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、前に進む姿を見ていると、「あぁ、この子達は将来大丈夫だな。」と感じます。
葛藤しながらもダイナミックに成長する中学時代。
社会性を身につけるためにも、部活や友達とのコミュニケーション、その他イベントなども最大限楽しんでもらいながら、勉強にも前向きに取り組んでもらえるようサポートしていけたらと考えています。
卒業生の親御様からのコメント

わからないところを夫もしくは私が教えるこ とがありました。その時に、娘は解き方を知りたいだけではなく、解けなかった不安な気持ちを受け止めてほしかったのだと、後々気がつくことがありました。渦中にいる間は、何より親自身が不安なために気持ちの受け止めまでの余裕が難しいかと思いますが、不安を認めて受け止める、それが重要かなと思います。柴山先生との個別の面談では、そういった精神面、情緒面でのサポートの重要性を再認識させていただける機会となり、大変有用でした。
親はとにかく受験に成功してさえくれれば。という感覚に陥りがちですが、これから先のずっと学んでいくこと、知識を広げたり、世界を広げたり、を得ていく道の通過点と捉えてなにを選んだらよいかな、本人にとってどっちが良いかな、というスタンスになると、合否だけににヤキモキせず、気持ちに余裕もでるし、いろいろ悩む経験もまた楽しめると思います。あとは、併願の場合、ここに行っても良い、と思える私立を選べていることが、気持ちを楽にします。やっぱり内申をしっかり取れるとよいので、普段の授業を大切にされるとよいのかなと思いますし、柴塾での授業は学校での「主体的に取り組む姿勢」に活かされると思います。