宿題がないと
何をどう勉強していいかわからない。
与えられたたくさんの課題や宿題をこなして
一時的に点数が上がっても、
相変わらず自分で勉強できるようになっていない。
その結果どこかで伸び悩んでしまう。
それは、先回りして大量の課題を与え、
それをこなすように管理していくというやり方が
対症療法でしかないからです。
私たちが与え続けているかぎり、
勘のいいほんの一部の子をのぞき、
自分で勉強できるようにはなりません。
それどころか、勉強とは他人から与えられた課題を
高速に処理することだ、と無意識にすりこみ、
学ぶ意欲のある子まで
スポイルしてしまう可能性があります。
一方、多くの塾生を見ていると、
大人が細かく管理せず信じてあげられれば
それぞれ自分なりのタイミングで
自分の人生に向き合い、
失敗しながらも大きく成長しています。
勉強のやり方を教え、
根気強くサポートすれば、
自分の力で合格を勝ち取っていきます。
つまり、学び方を学んで
自分で勉強が出来るようになることが
根本的な解決方法だと思うのです。
自分の意思で、自分の力で学ぶ力を、
柴塾では「独修力」と名づけています。
人や本から知識を集めて整理し、
アウトプットしながら継続的に学ぶ力です。
指導側にとっては
管理教育に比べ難易度が高いのですが、
長期的な視野に立って、
我慢強く継続的に段階的にサポートを行うことで
可能なことだと実感しています。
塾生達は
「柴塾は勉強をしに来るところではなく、
勉強のしかたを習いにくるところだ。」
と言ってくれます。
その結果内申を1年間で
7つも8つも上げる子が毎年出てきます。
内申が15足りない中、逆転合格を果たす子もいます。
他人に点数をとらせてもらったのではなく、
自分の力で学ぶことのすごさを実感できたとき、
子供達はとてもいい表情を見せてくれます。
そして本当の意味で
自分に自信が持てるようになると思うのです。
自立度や学びの深さはそれぞれですが、
最終的に子供が自分で学べるように導くことが、
我々の使命だと考えています。
そして、それは受験にとどまらず、
これからの人生を生きる力になると考えています。