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子供がイキイキと自立的に学べるようになるために

周りの大人ができることはなんでしょうか?

それは、管理でもなく、放任でもない

自立をうながす第三のアプローチです。

柴塾では、学ぶ技術を習得してもらう過程で

粘り強く一人一人をサポートしていきます。​

1.学びのステージを
上げる

 

高い点数を取れる子であっても、指示されないと何をすればいいのかわからない、習っていないからわからないという子がいます。これは何が原因なのでしょうか?

 

産業界での経験と、多くの方のお話、そして子供たちの様子を観察してきた結果、点数や偏差値とは別の指標が必要なのではないかと考えました。自立的な学びには段階があるのではなないかと考えたのです。

 

そこで、学びの自立度として、独修度というものを独自にステージ10まで設定しています。

​1: やるように言われてたまにやる段階

2: 指示されたこと(宿題含む)はできる段階

3: 習ったところは学習計画を立てて勉強できる段階

4: 習っていないところも、教科書から学べる段階

​...

いい点数が取れ、難関高に行く子でも、ステージ2や3にとどまっていれば、将来"指示待ち人間"になるかもしれません。

学びのステージが上がると、結果的にテストの点数も上がります。大学生、社会人になると、特に今のような変化の激しい時代にはさらに高度な学びが必要です。年齢を重ねるに従い、学びのステージを上げる必要があると考えています。

そして、学びのステージによって適切なサポートも変わります。自立度が上がっているのに詰め込みを続けると、過保護になってしまい、自立を阻害してしまいます。

柴塾では、習熟度別の課題だけでなく、学びのステージを上げるために課題を工夫し、サポートしていきます。

例えばステージ1の子に詰め込みで教えても反発を招くことが多くなります。そこでスイッチの入りやすい課題をやっていくことが大切です。ステージ2の子にはこちらからいろいろな問題を出してやってもらいながら点数をとる楽しさを知ってもらいます。そして指示待ちの癖がつかないうちに早めにステージ3にチャレンジしてもらいます。

個々のステージに合わせてちょっと上の課題をやってもらい、ステージが上がったら教える割合を減らし、自分で考えてもらう割合を上げていきます。思わず教えてあげたくなるのをグッと我慢し、自分でやれることをやってあげ過ぎないことは、過保護にしないという意味で大切と考えます。

 

自立心の高い子には、中1のころからステージ3や4にチャレンジしてもらうこともあります。難関校を目指してやる気がある子には、ステージ3から6(大学生レベルの学び方)までチャレンジしてもらっています。宿題も出さず、詰め込んでいないのにすごい点数を取ってきます。

 

学びの段階を上がりステージ5に至ると、高校では塾に行かずに勉強ができるようになるでしょう。

私自身もステージ10を目指して修行中です。ぜひ一緒に学びましょう。

中学クラス

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2.得意を伸ばす

 

伸び代が大きいため苦手科目を伸ばすほうがいい、という意見もあると思います。確かに理屈で考えるとそうなのですが、人間は感情の生き物なので、そう簡単に理屈どおりにはいきません。​思春期の中学生ならなおさらです。

逆に得意な科目を伸ばすことで点数を取るコツをつかみ、また能力も身につくことにより苦手科目もつられて伸びるという例をたくさん見てきました。(ある教科でついた能力が他にもいかせることを「汎化」といいます)なにより、1科目でも得意科目があれば「自分は頭が悪いわけではない」と思えるもの。周りがネガティブなことを言いすぎなければ「やればできる」という自己有能感を育てることができます。

逆に、素早く完璧に計算ができること、すべての漢字を覚えることを目指すあまり、無理やり詰め込んだ結果、勉強嫌いになってしまっては、人生の損失です。

柴塾では、中1の間は得意な科目を作ってもらい、その科目を通して学び方を学んでもらっています。得意な教科ができたら、それを2科目、3科目と増やしていくのはそれほど難しくありません。

教科ごと、その子の習熟度ごとに教材や取り組み方を変え、その都度アドバイスをしていきます。

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3.読む力をつける

 

勉強自体は誰しも必要なものですが、一生必要な勉強というのは、他人から与えられた問題集の問題を解く力ではありません。人や本から学ぶ力です。特に本からの学びはおろそかになりやすく、人から得た知識や自分の経験を俯瞰して学ぶためにも必要と考えます。

一般に教科書の内容や、問題の解き方は先生がプリントなどにまとめてくれ、わかりやすく教えてくれるものです。板書を写せば完璧なノートが手に入るのは大きなメリットです。

 

しかし日本では、教科書を読み取る力が落ちていることが問題になっています。そして「習っていないからわからない」と多くの子が言い、「どうせわからない」と自分で教科書を読もうとしないのも現実です。これは国語だけの問題にとどまらず、「方程式の文章問題が苦手」という形で、他の教科にも影響します。

 

さらに、記憶のためには、頭の中で情報を記憶しやすい形に変換する必要がありますが、その構造化の部分を他人にゆだねてしまうと記憶しにくいものです。

​柴塾では、高校以降の勉強のためにも、大人になってからの学びのためにも、自分で教科書や本を読み、情報を整理する力をつけておくことは大切だと考えています。そこで中学生からは段階をふんで、教科書の読み取り方、情報の整理のしかたを教え、課題を設定して徐々に自力で読み取ることができるようサポートしていきます。難しいと思われるかもしれませんが、その気になれば皆できるようになります。

教科書を読み取る力があれば、たとえ一時的に授業についていけなかったとしても自力で取り戻すことが可能です。もちろん教科書には明示的に書かれていないこと、背景やポイントは解説をします。これらのことは、学校で増えているレポート課題をやる上でも非常に有益です。

中3生は、入試問題を解きながら、ただ答えが合っている合っていないだけでなく、その都度、教科書や副読本に戻りながら周辺知識や背景を深く学んでもらいます。出題者の意図を読み取り知識の背景を知ることは学問の本質につながっていき、類題を解く時に役立つだけでなく、将来困難なことが起こった時に解決策を考えるための思考力につながっていくと考えています。(例えばこちらの記事でご紹介したように)

小学校時代に自分の好きなテーマで読み取り方や情報の整理のしかたを学ぶと、中学生ではあっさり教科書を読み取れるようになっていくため、特におすすめです。

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4.自分を管理する

テスト勉強や受験勉強をする上で一番大きな課題は自己管理です。どうしても誘惑に負け、怠けたくなる気持ちが出たり、計画通りにできないなどが出てくるものです。また、自分はできると過信したり、逆に過小評価しすぎたりすることもあります。思ったようには点数が伸びず落ち込むこともあるでしょう。

しかし、やらされている感があって親御さんや先生に反発していた子でも、辛抱強くサポートをしていると徐々に進路を意識し始め、失敗をしながらも自分なりに取り組むようになってきます。そして、勉強は自分自身の問題であるという理解に至った子は、点数も飛躍的に伸びます。内申で7つくらい伸びる子もざらにいます。

柴塾では、自分の問題として自分のことを自分で管理できるよう、この子はああかなこうかな、と個人個人に寄り添い、あきらめずにサポートをしていきます。とてもエネルギーのいることですが、そんな人が周りにいてくれるだけで、とても勇気づけられ、前向きに取り組む原動力になることを​私自身が身をもって実感しているためです。そして、それこそが少人数の個人塾の使命と考えます。

 

自分の苦手なところはどこか、ミスの傾向、改善策などに気づけるようにフィードバックを行います。また、その子の目指すところや現状をふまえて中期戦略を提案します。それをもとに目標の立て方、学習計画の作り方を教え、最初はテスト前の勉強を皆でやるオンライン自習室なども活用してもらいながら、習慣化するためのさまざまなサポートをしていきます。

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5.自分なりの学びのスタイルを見つける

先生に言われた通りコツコツやれる子もいれば、そうでない子もいます。テスト前の取り組み方もそれぞれです。また、書いて覚えるタイプもいれば、音読で覚えるタイプもいます。じっくり考えるタイプや、複数の課題を要領よくぱぱっと片付けるのが得意な子もいます。

問題からの学び方もそれぞれ違います。すべてのパターンを解いて、解き方を覚えていく方法が合っている子もいれば、なぜこうなるんだろう、と不思議に思い、少ない問題数でもその中からポイントをつかんで、本質的な理解に到達できる子もいます。

脳科学的に、認知心理学的にこうしたほうがいいという共通部分はあるため、基本はおさえてもらいますが、それらを組み合わせ、自分なりの学びのスタイルを持てたら、さらに忙しくなる高校以降で生きてきます。

読む方法、書く方法、思考術、記憶術、ノートのまとめ方、手帳術など、さまざまなやり方を教えます。その中から自分に合ったやり方をミックスして、自分なりの学ぶスタイルを見つけてもらえたらと思っています。

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6.友達と刺激し合う

小学校高学年から先は、最も影響力の大きい存在は周りの友達ではないでしょうか? それは学びにおいても同じです。自分の好きなテーマや今やっていることについて、話しあえる仲間がいたらどれほど楽しいことでしょう。

 

「光の速さで動いたらどんなふうにみえるんだろう。」「前にあるビルとかよけられないよね、やばい。」「音よりもずっと速いでしょ。だったら、声を出したらどうなるんだろう。」

「この石の中にあるこの黒っぽいのがタングステン。こないだ発掘しにいったんだ。」「えー、タングステンってドクターストーンに出てきたやつじゃん。すげー。すっごい高温でも溶けないんだよね。」

 

「この問題はyじゃなくて、xを消してから解けばいいんだよ。」「あっそうか。どんな問題でもyを消すと思ってた。」

遊ぶ仲間とは別に、ともに切磋琢磨しながら学び合い、刺激し合う存在がいることはとても幸せなことと考えます。柴塾が個別指導ではなく、少人数集団スタイルである理由です。

自分で学んだことを共有し、わからないところは教えてもらったり、逆に教えてあげたりすることで記憶にも残りやすくなります。また、自分の理解を説明する中で、きちんと理解できていなかったことにも気づくことができ、”わかったつもり”も減らすことができるでしょう。

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