
子供達がイキイキと自立的に学べるようになるために周りの大人ができることはなんでしょうか?
それは、管理でもなく放任でもない、自立をうながす第三のアプローチです。
柴塾では、学ぶ技術を習得してもらう過程で、粘り強く一人一人をサポートしていきます。
1.成長段階ごとの
個人個人へのサポート
学びの成長段階(ステージ)は、個々の性格や勉強履歴によって異なります。柴塾では独自に、学びにおける自立度(独修度)としてまとめ、指標としています。
例えば、最初からガツガツ詰め込みすぎると勉強嫌いにしてしまい、一生の損失になります。指示されたことをできる段階だったとしても、ずっとその段階でいると、高校でつまづいたり、将来他人から指示をされない限り自分で考えて動けない、指示待ち人間になるリスクが増えます。
子供達の成長は一律ではないため、一人一人にあったサポートが必要と考えています。
もちろん、自立的な学びの段階が上がれば点数はついてきます。そして、どんどん学べる意欲的な子には、高校以降で必要となるさらなる高いステージの学び方を教えています。
中学クラス


2.得意科目を学びながら
学び方を学ぶ
柴塾では、学ぶ力は得意科目を学ぶ中で学んでもらっています。そこで身につけた学ぶ力は、苦手科目を底上げします。
その順番のほうが、苦手科目をイヤイヤながら苦しんで上げるよりずっと早く、目標に到達できるため、オススメしています。

3.教科書から学ぶ
勉強というと、「授業で解説してもらう」「たくさんの問題を解く」というのが世の中の常識でしょう。
しかし、教科書をボロボロになるほど読み込んで難関大学に入る子は多いのです。また、大人になると一つ一つ解説してくれる人はおらず、問題集もありません。それどころか、問題すら自分で見つけ出す必要があります。本を読み、情報を整理し、企画や提案におとすというような能力が必要となります。
柴塾では、そんな将来をふまえつつ、テスト対策をしてもらうため、教科書からいかに学び取るかということを大事にしています。
教科書の読み取り方、情報のまとめ方やノートの取り方などさまざまな技術を教えていきます。

4.個々に学習戦略を
立てる
学習戦略とは、優先順位をつけ、中長期で何をどの順番でやるか、というものです。そして、もっとも重要なことは、何をやらないかを決めることです。
子供達それぞれに得意科目、不得意科目があり、習熟度も違います。目指す高校も違います。また、スイッチの入るタイミングも違います。入試で合格するためであれば、全員が100点を取るための難易度の問題まで勉強する必要はありません。もっと基本的なこと、本質の部分をしっかりやったほうが、後々役に立ちます。
しかし、長期的な視点で学習戦略を立てるのは中学生には難しいものです。
そこで柴塾では、一人一人に対して、その子の性格や実力、今の状況をふまえて学習戦略を立て、教材を提案し、今集中すべきことを提案するようにしています。
長期的な学習戦略は大人が立ててあげ、短期的な学習計画は自分で立てて実行できるようになってもらいたいと思います。

5.自分で選択する
自分で判断し、決めることが自立への一歩と考えます。
柴塾では、選択肢は与えますが、可能な限り自分で選択してもらうようにしています。学び方についてもいろいろ教え、やってもらいますが、それを採用するかどうかは子供達に任せています。
そして、志望校については、可能な限り自分で選択することをお勧めしています。自分の人生の選択を自分ですることは、勉強に主体的に取り組むきっかけにもなります。
もちろん、スポンサーである親御さんの要望をふまえて、家族で納得した上で決めるように指導しています。
そうやって自分で決めた高校にどうやったら入れるかを一緒に考え、サポートをするというスタンスです。

6.習うより慣れる(オンライン自習室)
柴塾ではコロナ禍以降、自立的に家庭学習を行う支援として、定期テスト前の2週間からオンラインで自習室を開催しています。
学習計画を立ててどのようにテスト勉強をすれば効果的なのかを実践を通して学んでもらっています。一緒に机に向かいながら、勉強中にどんな点に気をつけるべきか、どのように複数の科目をこなせばいいのかなど細かいところを知ってもらうことが目的です。
中3になるまでに、だいたいの子は一人で家で勉強ができるようになっていっています。

7.人と人との相互作用
柴塾では設立以来、自分の人生を自分の意志で、自分の力で学びながらイキイキ生きていけるよう、学ぶ力を磨いてもらう場を提供し、一人一人をサポートしてきました。子供達一人一人、性格も習熟度も、その時々の気分(イライラしたり、落ち込んだり、天狗になったりといった)も違うため、それほどスムーズに進むものでもありません。
勉強の場所を提供し、自分のレベルに合った問題を、自分のペースで解いてもらうことが、自立した学び方なのだ、といえるほど単純なものでもありません。子供たちは生身の人間であり、たとえ大人が考える正しいことだったとしても、当為(こうすべき)が強すぎるとうまくいきません。たとえ点数が取れるようになっても、表情がどんどん暗くなって、生きる活力が失われていっては意味がありません。
そんな中、子供たちの自立を支援する上でもっとも大事なことは、サポートする側の在り方(being)であると感じています。
ふざけていたり、真面目に取り組んでいない時期があったとしても、その子を認め、受け入れ尊重してサポートするのは、こちらの精神力を試されることです。
それでも、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、一人一人を観察し、会話をし、それぞれに合った対応を模索しながらやってきました。そうやっていると、どんな子でも、どこかで自分の人生に向き合い、真剣に取り組む時期が来るものだ、と感じています。
人は人との関わりの中で成長していくのだと感じます。
グループ指導の良さを活かし、クラスの仲間との相互作用が起きるような、失敗をおそれず取り組めるような環境を作ることを心がけています。の相互作用が起きるような環境を作ることを心がけています。

強い希望があればたまには
床で勉強するなんてことも