
「自分の意志で学ぶ力」です。独学力とほとんど同じ意味です。独修力は、学問を修める「修」の字を使っております。ある方からのアドバイスもありこの字にしました。問題を解く手続きではなく、中学以降の学問を学ぶ力としてとられています。また、独学力というと誰にも教わらずに本から学ぶ、という孤独なイメージがあると思います。「さまざまな本や人から独力で学ぶ」「知識を集めて整理し、アウトプットしながら継続的に学ぶ力」と定義しています。
「自分なりの独修力をみがく」というのは、「個性」×「自立」×「学び方」ともいえます。
そういった定義からすれば、学び方を学ぶことすら自分でできたほうがいいのですが、学び方の専門家になる子以外は、本を100冊読んで学び方を学ぶ、というのは時間もかかり、必要のないことと考えます。 最終的には自分でその気になり、本気で取り組むこと以上に高い学習効果のある勉強方法はありません。自力で学べる力をつけることは、受験のためでもありますが、人生を豊かにしてくれるものでもあると考えます。
独修力という聞きなれない言葉のせいで、誤解を招いているかもしれませんが、実はとても当たり前のことをご提案しています。勉強をするという点では同じですが、自力で学ぶ力がつくようなやり方で学ぶということです。 今やスマホでも授業を受けることができる時代です。問題の解き方(手続き)や知識の伝達だけでなく、学びのプロセスや思考法などのメソッドを教えます。自分で教科書を読み解き、自力で知識や解き方を身につけられるようになってもらいます。 もちろん知識を教えられることに慣れてしまっていると最初は難しいかもしれません。そこで、自分でできるようになるまでは教科書の内容も教えます。しかし、訳も分からず公式を覚え、解き方を覚え、たくさんの問題演習をするということはしません。教科書に書いていない知識の背景や仕組みは詳しく解説します。ステップをふんで自分なりの学び方を身につけてもらいます。 同じ勉強をするのであれば、学ぶ力を身につけるやり方で勉強し、受験も乗り越えてもらえたらと考えています。
独修力というと特別な能力と思われるかもしれませんが、赤ちゃんでも持っている力です。赤ちゃんは、お母さんとの対話の中から、独力で言葉を学びます。つまり、誰でも本来持ち合わせている能力です。 しかし、レールを敷かれて管理され、教えられることに慣れすぎ、自分で学び方を工夫しないでいると衰えていきます。しばらく入院して寝てばかりいると、足腰が弱るのと同じです。 少しずつステップをふんで取り戻してもらいますので大丈夫です。実際に塾生はすぐに慣れ、どんどん自分でできるようになっていきます。人間の特に子供たちの能力はすごいです。
最初は知識や解き方も解説します。
しかし、教科書に書いてある問題の解き方を自力で理解できないとしたら、誰かがそばにいない時につまづいたらお手上げになってしまいます。初めて見る問題への対応力もつきにくくなります。川の前で立ち往生している子に橋をかけてあげたら、次の橋の前でまた立ち止まってしまうかもしれません。
また、わかったつもりになるリスクもあります。さらに、内発的動機付けや幸福感には、自己コントロール感、自己決定感が重要というのがわかってきています。勉強においても、結局自分でやらなければ、自分で気づいた時の「わかった!」という感動や、納得感、深い理解も得られません。
柴塾は、「自立した学び手を育成すること」を目的としているため、安易に知識の伝達をしたり、問題の解き方を解説するスタイルはとっておりません。そのかわり「わからない状態」から「わかる状態」になるためにはどのように取り組めばいいのか、方法を教えます。少しずつステップアップしてもらいながら、その過程でいろいろ失敗もしてほしいと思います。
もちろん、状況はそれぞれ違うため、一人一人に合わせて対応しますのでご安心ください。状況をみながら、少しずつ教える割合を減らしていき、徐々に自力で学べるようになってもらいます。
中学生からでも十分間に合います。小学校では日常生活で役立つ知識を学びます。中学校からは、抽象的な概念へ徐々にシフトしていきます。学問として背景や仕組みを学ぶようになります。
また、心理学者ジャン・ピアジェによれば、個人差はありますが、抽象的なことや仮定について考えられるようになるのは11才くらいからとのことです。抽象的な学問分野の概念を学ぶこと、その学び方を学ぶのは、小学校5、6年生くらいからでいいと考えています。
読み取れるようになります。
私は大学時代に人工知能を研究する研究室にいました。そこで感じたことは、人間の脳というのはとてつもない能力をもっている、ということです。人の言葉を聞き取り答えを返す、という単純なことでさえ、コンピュータに教えるには膨大な学習と試行錯誤が必要でした。人間はさらに並列で、肺と心臓を動かして呼吸をし、食べ物を消化し、指を動かし、歩き、体に入ったばい菌をやっつけ、友達との関係に思いをめぐらし、100円玉が落ちた音に瞬時に反応できます。そのため、教科書を読み取る能力はもともと脳には備えられているといえます。もし教科書の読み取りができないとしたら、能力の使い方を知らない、慣れていない、過去に習った知識の理解が曖昧、あるいは、やりたいと思えないだけです。多くの子にとって能力自体には問題はありません。
柴塾では、家で学べるように導くことを目的としております。実際、中1から来てくれている子は、ご家庭の協力があれば、中3生になると皆が自分で家で勉強できるようになっていきます。そのため、塾にたくさん来させて詰め込むスタイルはとっていません。しかし、習慣化の練習のため、やる気になっていない時期のテスト対策などのため、テスト前の2週間は学習計画の作り方を教え、オンラインの自習室を開催する中でサポートをしています。
入試問題をみてわかることは、読解力や考える力、適切な表現のしかたなど、基本的な能力を身につけていれば、あとは知識を理解して記憶し、時間内に問題を正確に解くことに慣れるだけです。また当たり前のことですが、いくら入試問題が難しいとはいえ500点満点を取らなければどこにも受からないというわけではありません。柴塾では、小学生のうちは基本や読書、探求学習を通して、中学1、2年生は定期テスト対策をしながら、自力で学ぶ方法と、思考力などの基本的な能力を身につけてもらいます。問題を素早く解く受験のテクニックを知るのは部活を引退してからでも大丈夫です。部活で培った集中力で急激に伸びる子もいます。逆に、早いうちからテクニックの習得をめざしすぎると、本質的な理解に至らず、将来役に立たないだけでなく、難関校に課される特色検査や、思考力が必要となるこれからの新しい受験には対応できないと考えています。
学校のテストでは、先生の方針にもよりますが、基本的に学校でやったプリントやワーク、教科書、板書、先生の説明などの中から出ることが多いです。しっかり学校の授業を聞いて理解し、覚えられれば80点以上を取れるような問題になっていることが大半です。
そのため、柴塾では、学校の授業からいかに深く学べるか、その学び方も教えています。また、本質的な問題を出される先生もいらっしゃることから、柴塾では、ポイントが学べる様な問題を厳選して取り上げてやってもらっています。それがしっかりできれば、十分95点以上が取れるようになります。
知識を伝達してもらい、テストで点数を取ることだけを目的とするのであれば、自分の習熟度に合わせて指導してもらえる個別指導は適しています。しかし、テストを超え将来につながる学びを得るためには個別指導では足りないと考えています。柴塾では、講師と生徒という関係だけでなく、生徒間での学びの効果を重要視しております。自分の理解や考えたことを、グループワークやペアワークなどを通して説明する中で、友達から刺激を受け、他人の視点を知り、それによって知識が整理され、深く学べると考えます。これは、真新しいやり方ではなく、松下村塾などでも行われていたと言われているやり方です。そして、2020年以降の教育制度改革にも通じており、学校で始まっているグループワークに慣れるという面もあります。
ジリキコース中学クラスでは教科書をメインの教材にしています。
1つ目の理由は、定期テスト対策になるためです。受験でも大切な内申点につながる定期テストは、教科書とワーク、授業の内容が重要です。学校と同じ教材を使って繰り返し学ぶことで記憶に定着しやすくなるため効率的です。もちろん、足りない部分は市販の問題集も活用します。2つ目は、特に県立高校の受験対策としては、教科書にある知識で十分だからです。受験ではひねった問題も出ますが、教科書にある基本的な知識の本質的な理解が大切です。3つ目は、教科書というのはよく練られており、単純に内容がいいためです。問題集を解くだけでは得られない背景や因果関係なども学べます。最近はいくつかの学説や複数の見方も紹介されており、学説はのちに塗り替えられることもあることも学べます。人類の叡智の一部であり、一般教養として人の幅を広げてくれると考えます。4つ目は、教科書は適度に読み取るのが難しいためです。整理されている参考書はテスト対策にはいいのですが、読解力や考える力をつけるには向いていないと考えます。さらに、昔と違い今の受験(特に特色検査)では、小説や論説文だけでなく、社会や科学分野などさまざまな分野の長文を読みとり、考えて解く問題が出ています。中学1年生の頃から、教科書を読み取り、整理してまとめる練習を積んでおくことは有用と考えています。5つ目は、学び方によっては、将来につながる基本能力を身につけられるためです。
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