
独修力とは何ですか?
「自分の意志で学ぶ力」です。独学力とほとんど同じ意味です。独修力は、学問を修める「修」の字を使っております。ある方からのアドバイスもありこの字にしました。問題を解く手続きではなく、中学以降の学問を学ぶ力としてとられています。また、独学力というと誰にも教わらずに本から学ぶ、という孤独なイメージがあると思います。「さまざまな本や人から独力で学ぶ」「知識を集めて整理し、アウトプットしながら継続的に学ぶ力」と定義しています。
最終的には自分でその気になり、本気で取り組むこと以上に高い学習効果のある勉強方法はありません。自力で学べる力をつけることは、受験のためでもありますが、人生を豊かにしてくれるものでもあると考えます。
何か特別なことをするのですか?
独修力という聞きなれない言葉のせいで、誤解を招いているかもしれませんが、実はとても当たり前のことをご提案しています。勉強をするという点では同じですが、自力で学ぶ力がつくようなやり方で学ぶということです。
今やスマホでも授業を受けることができる時代です。問題の解き方(手続き)や知識の伝達だけでなく、学びのプロセスや思考法などのメソッドを教えます。自分で教科書を読み解き、自力で知識や解き方を身につけられるようになってもらいます。
もちろん知識を教えられることに慣れてしまっていると最初は難しいかもしれません。そこで、自分でできるようになるまでは教科書の内容も教えます。しかし、訳も分からず公式を覚え、解き方を覚え、たくさんの問題演習をするということはしません。教科書に書いていない知識の背景や仕組みは詳しく解説します。ステップをふんで自分なりの学び方を身につけてもらいます。
同じ勉強をするのであれば、学ぶ力を身につけるやり方で勉強し、受験も乗り越えてもらえたらと考えています。
勉強は苦手なので独修力を身につけるのは難しいですか?
独修力というと特別な能力と思われるかもしれませんが、赤ちゃんでも持っている力です。赤ちゃんは、お母さんとの対話の中から、独力で言葉を学びます。つまり、誰でも本来持ち合わせている能力です。
しかし、レールを敷かれて管理され、教えられることに慣れすぎ、自分で学び方を工夫しないでいると衰えていきます。しばらく入院して寝てばかりいると、足腰が弱るのと同じです。
少しずつステップをふんで取り戻してもらいますので大丈夫です。
独修力を身につけるのは中学生からで間に合いますか?
中学生からでも十分間に合います。
小学校では日常生活で役立つ知識を学びます。中学校からは、抽象的な概念へ徐々にシフトしていきます。学問として背景や仕組みを学ぶようになります。
誰でも教科書を読み取れるようになりますか?
読み取れるようになります。
そのため、教科書を読み取る能力はもともと脳には備えられているといえます。もし教科書の読み取りができないとしたら、能力の使い方を知らない、慣れていない、過去に習った知識の理解が曖昧、あるいは、やりたいと思えないだけです。多くの子にとって能力自体には問題はありません。
受験に対応できますか?
入試問題をみてわかることは、読解力や考える力、適切な表現のしかたなど、基本的な能力を身につけていれば、あとは知識を理解して記憶し、時間内に問題を正確に解くことに慣れるだけです。また当たり前のことですが、いくら受験といっても500点満点を取らなければどこにも受からないというわけではありません。
柴塾では、小学生のうちは基本や読書、探求学習を通して、中学1、2年生は定期テスト対策をしながら、自力で学ぶ方法と、思考力などの基本的な能力を身につけてもらいます。問題を素早く解く受験のテクニックを知るのは部活を引退してからでも大丈夫です。部活で培った集中力で急激に伸びる子もいます。逆に、早いうちからテクニックの習得をめざしすぎると、本質的な理解に至らず、将来役に立たないだけでなく、難関校に課される特色検査や、思考力が必要となるこれからの新しい受験には対応できないと考えています。
中学では定期テスト対策はしてくれるのですか?
自立的な姿勢が身につく少し変わった定期テスト対策を行います。
個別指導はありますか?
知識を伝達してもらい、テストで点数を取ることだけを目的とするのであれば、自分の習熟度に合わせて指導してもらえる個別指導は適しています。しかし、テストを超え将来につながる学びを得るためには個別指導では足りないと考えています。
柴塾では、講師と生徒という関係だけでなく、生徒間での学びの効果を重要視しております。自分の理解や考えたことを、グループワークやペアワークなどを通して説明する中で、友達から刺激を受け、他人の視点を知り、それによって知識が整理され、深く学べると考えます。これは、真新しいやり方ではなく、松下村塾などでも行われていたと言われているやり方です。そして、2020年以降の教育制度改革にも通じており、学校で始まっているグループワークに慣れるという面もあります。
なぜ教科書を使うのですか?
ジリキコース中学クラスでは教科書をメインの教材にしています。
2つ目は、特に県立高校の受験対策としては、教科書にある知識で十分だからです。受験ではひねった問題も出ますが、教科書にある基本的な知識の本質的な理解が大切です。
3つ目は、教科書というのはよく練られており、単純に内容がいいためです。最近はいくつかの学説や複数の見方も紹介されており、学説は塗り替えられるということも学べます。人類の叡智の一部であり、一般教養として人の幅を広げてくれると考えます。
4つ目は、教科書は適度に読み取るのが難しいためです。整理されている参考書はテスト対策にはいいのですが、読解力や考える力をつけるには向いていないと考えます。さらに、最近の受験(特に特色検査)では、小説や論説文だけでなく、社会や科学分野などさまざまな分野の長文を読みとり、考えて解く問題が出ています。中学1年生の頃から、教科書を読み取り、整理してまとめる練習を積んでおくことは有用と考えています。
5つ目は、学び方によっては、将来につながる基本能力を身につけられるためです。
効率性ではないのではないですか?
「効率的に」という言葉をいくつか使っているため誤解を招いているかもしれません。ヤマをはればいいとか、努力をしなくてもいいという意味ではありません。
柴塾では、将来にもつながる能力の獲得については、しっかりやるべきと考えます。そのためのカリキュラムをご用意しています。しかし、英単語や漢字、歴史の年号の暗記、計算練習などは、可能な限り工夫して効率化したほうがいいと考えます。
単に根性でたくさん書いて覚えるのではなく、記憶のしくみを活用したり、学校の授業の中で可能な限り覚えたり、すきま時間を利用したり、学び方を工夫するのがいいと考えます。
自分の将来のために学ぶべきことはしっかり学び、効率化すべきところはして、学生時代を謳歌してもらいたいと思います。多くの作業が自動化されるAI時代にはかけがえのない経験になるでしょう。
体験することはできますか?
無料体験可能です。お問い合わせください。
解き方も教えてくれますか?
最初は知識や解き方も解説します。
塾での授業時間をもっと長くできませんか?
週に2回長時間勉強をするよりも、毎日短時間でも分散して勉強したほうが効果的という研究結果があります。