小学クラス
自分の世界を広げる
幼少期から小学校高学年の間に、見たり聞いたり体験したことの中で芽生えた興味と本や学問の世界をつなげてみる。するとそこにはさらに深い世界があります。
知識同士がつながる楽しさ、それを人(仲間)と共有する喜びを一緒に体験してもらえたらと思っています。
本に向き合い、仲間と話をし、その中で読解力や、情報を編集し妥当性を判断する力、言語化力をみがいていきましょう。
自分の興味を入口に
読解力と思考力をみがこう
柴塾流スタイル
柴塾流の探求学習は、本や図鑑をメインに使うスタイルです。こちらがテーマを決めることもありますが、主に自分の好きな本を持って来てもらい、読んで整理して、それを話すことで表現力を養ってもらっています。
脳科学によれば、好きなことであれば学習効果は10倍以上。そして文章から情報を読み取り、それを1枚の紙にまとめていく能力は、社会に出てから絶大な力になるだけでなく、学校の勉強にも応用が可能です。また、得た情報を自分の言葉で表現するというのは「言語化」するということです。楽しくやりながらも、文章を読む力、情報を再構造化する力、そしてそれを自分の言葉で言語化する力、さらに、友達の発表を聴く力、それらをバランスよく学んでもらいたいと考えています。
最初は絵本のように挿絵が多く字の大きい本や漫画から取りかかったのに、徐々に物足りなくなり、難易度の高い本に取り組みはじめて、知識の深みに踏み込んでいく子もいます。
わいわい話をしながら、知識には分野を超えてつながりがあることを知ることは、学ぶことに対するおもしろさや意味を知ることにつながると考えています。
中学以降の勉強につながる
学校の教科書と関係ないテーマを学ぶことに疑問を感じる方もいるかもしれません。
しかし、教科書を読めない子が3分の2以上にのぼることが問題とされる現在、わかりやすく教えることが子供たちの能力の向上を阻害してしまったとしたら本末転倒です。「習っていないからわからない」という状態を脱し、9教科の知識を自力で学ぶ力をつけるためには、教科書を読んで理解できる力が最低限必要と考えます。
入試問題も我々大人が受けた頃とは大きく変わってきています。暗記をしていれば解ける問題が減り、長文をすばやく読んで考えなければならない問題が増えています。特に神奈川県公立高校の難関校に課される特色検査は、教科書には出てこないようなさまざまなジャンルの知識を読み取って考え、問題に答える必要があります。
さらに2021年に学習指導要領が変わったこともあり、中学では単元ごとにレポートを提出する機会が増えました。そしてそれが評価の対象として大きなウェートを占めるようになりました。歓迎すべきことなのですが、やり方を知らない子が多いにも関わらず、詳しくやり方を教わり、練習する場がないため、練習をしないと何をどう書いていいのかわからないということが起きています。
柴塾でやってもらっていることは、文章の中から必要な文を選び、単語に分割してさらにキーワードを選び、因果関係や対比、並列関係などをふまえて単語同士の関連をつなぐ、という作業です。慣れないと大人でも難しいです。しかし小学生がそれをやれるようになっていきますので、見学された親御さんがびっくりされます。
楽しみながら数学的思考力をみがく
柴塾では、小学校6年間の算数に秘められた数字のおもしろさ、計算や概念の背景も学んでもらっています。答えを導く手続きをひたすら練習するのではなく、どうしたらその答えになるのか、なぜその解き方なのか、もっと簡単に解ける方法はないかなど、解き方や理由を考えてもらいます。
例えば「円周率ってそもそも何?」「1から100までの和を簡単に求める方法は?」「カレンダーにひそむ数の法則は?」「○✖️ゲームの必勝法を考えよう」など、答えが1つに決まらない課題にチャレンジしてもらっています。
半分遊びでワイワイやっているのですが、その背景には中学で学ぶ連立方程式や、高校で習う微分・積分、無限級数の概念が入っています。中学では思考力を問う問題が重要視されるようになってきており、ここでやったようなような問題が2021年に改訂された中学の教科書にも入ってきました。楽しみながら思考力を養い、中学の数学の予習もできてしまうのです。
皆で試行錯誤しながら、解き方を思いついた時のパァっと輝く子供達の表情は何度見てもいいものです。率先して黒板に解き方を書いて説明をしてくれます。友達に説明をすることで、自分が本当にわかっているのか、わかったつもりになっているだけなのかに気づくことができます。さらに、自分の考えを説明するスキルが身につきます。
わけもわからないまま大量の問題演習をすることに疑問を感じる子に特にオススメです。
一緒に好きなテーマの背景にあるアカデミックな世界の扉をひらきましょう。